第5回アジアMANGAサミット日本大会において、協議・発表された共同宣言文。 国家や地域を越えた共通の著作権認識を確立させることを目標としています。
横浜アピール
第5回アジアMANGAサミット日本大会より
私たちは、昨年11月に設立された「アジアMANGAサミット組織委員会」の下に、2002年10月12日から14日までの3日間、ここ横浜において「第5回アジアMANGAサミット日本大会」を開催いたしました。 本大会のメインテーマである著作権はもとより、各国各地域が現在かかえているさまざまな問題について、活発な討議が交わされ、次のことを提言とし採択されここに発表いたします。
私たちマンガ作りにかかわるあらゆる活動領域において、だれからも不当にその権利を脅かされることなく、国際間共通の著作権認識を確立し、マンガ創作活動に携わる世界中のすべての人が誰一人差別されることなく、安心して創作活動ができる環境づくりを目指します。
私たちは、公共機関等によるマンガの無料閲覧に対し、そのことで著作権の創作活動が悪化することのないように、互いに共通の問題意識として、より良い解決策を求め実行していきます。
私たちは、現在、各国各地域で取り交わされている多種多様な誓約書について、もっと分かりやすい形での共通フォーマットを作成すべく、そのための情報交換を活発化し、次回サミットまでに各国各地域でのその誓約書の雛形を作成し、持ち寄り討議します。
これまでの5回にわたるサミットを通じて形成された信頼と協議の精神を礎にし、各加盟国が互いに努力し、各国のマンガ文化の発展を導くものとします。
私たちは、より多くのアジアの国々がサミットに参加できるように努力し、次回大会では朝鮮民主主義人民共和国の参加を積極的に推進するものとします。
以上を、本大会の提言として、世界にアピールいたします。
2002年10月14日 アジアMANGAサミット組織委員会
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